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障害者雇用オープン・クローズどっちが正解?【2026年版】

公開:2026年3月15日 更新:2026年3月15日 著者:障がいHACK編集部
専門家確認前

「障害をオープンにして働くべき?クローズで働くべき?」

障害のある方が就職・転職する際に、最も悩むテーマです。当事者コミュニティでは「仕事が続かない」「オープンかクローズかで迷っている」という声が非常に多く聞かれます。

先に結論を言うと、「どちらが正解」という絶対的な答えはありません。 自分の障害の重さ、必要な配慮、希望する仕事、体調の安定度によって最適解が変わります。


オープン就労とクローズ就労とは

オープン就労クローズ就労
意味障害を企業に開示して就職障害を企業に開示せずに就職
雇用枠障害者雇用枠(手帳が必要)一般枠
配慮合理的配慮を受けられる自分で対処する必要がある

「セミオープン」という選択肢もあります。上司や人事部だけに開示し、同僚には伝えないパターンです。


メリット・デメリット比較

オープン就労

メリットデメリット
合理的配慮が前提(通院・業務量調整)求人の選択肢が狭い
体調悪化時に相談しやすい給与が低い傾向(月3〜5万円差)
定着率が高い(1年後約70%)キャリアアップが制限される場合あり
障害年金との両立がしやすい偏見に遭う可能性
就労定着支援が使える(最長3年)

クローズ就労

メリットデメリット
求人の選択肢が広い配慮を求めにくい
給与が高い傾向無理が蓄積しやすい
対等な同僚関係バレた場合のリスク
キャリアアップの機会が多い定着率が低い(1年後約49%)

定着率のデータ

3ヶ月定着率1年定着率
オープン就労約86%約70%
クローズ就労約69%約49%

1年後の定着率に約20ポイントの差があります。 クローズ就労で長く働いている人もいますが、「配慮なしで障害を抱えながら続ける」難易度は高いというデータです。


自分に合うのはどっち?

オープン就労が向いている人

  • 体調に波があり、定期的な配慮が必要
  • 長く安定して働きたいことを最優先にしている
  • 自分の障害特性を理解し、必要な配慮を説明できる
  • 障害者手帳を持っている

クローズ就労が向いている人

  • 体調が比較的安定しており、通常の勤務ができる
  • 障害が業務にほぼ影響しないレベル
  • 給与やキャリアアップを重視する
  • 自分なりの体調管理やストレス対処法が確立している

「仕事が続かない」という人へ

当事者コミュニティで「仕事が続かない」「辞めたい」という声は非常に多いです。その原因は大きく3パターン。

パターン1:クローズで入社し、配慮なしで限界に達する → オープン就労に切り替えることで解決する場合がある

パターン2:オープンで入社したが、配慮が実質的にない → 事業所・企業選びの問題。就労定着支援のスタッフに相談

パターン3:そもそも就労が時期尚早 → B型やA型で段階的に慣らしていく選択も

就労移行支援・A型・B型の違い


面接での障害の伝え方

オープン就労を選んだ場合、**「できないこと」より「配慮があればできること」**を中心に話すことがポイント。

→ 伝え方の詳細は 障害者雇用の面接で障害をどこまで伝える?


よくある質問

Q. オープンで就職した後、クローズに切り替えられる?

転職すれば可能です。次の転職先では一般枠で応募できます。

Q. クローズで入社して途中から開示できる?

可能ですが慎重に。信頼関係ができてから上司に相談する形が無難です。

Q. 障害者雇用枠は正社員になれる?

なれます。契約社員スタートが多い傾向ですが、正社員登用制度がある企業も増えています。

Q. 発達障害のグレーゾーンはどうすればいい?

手帳があればオープン就労が可能。手帳がない場合は一般枠で、面接時に特性を伝えることはできます。


まとめ

オープンクローズ
配慮受けられる受けにくい
給与やや低い一般水準
1年定着率約70%約49%
向いている人配慮必要・安定重視体調安定・キャリア重視

迷ったら就労移行支援のスタッフや障害者就業・生活支援センターに相談してください。 自分の状況を客観的に見てもらった上で、一緒に考えてもらえます。

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参照元:

ご注意:この記事の情報は 2026年3月15日 時点のものです。制度の内容は自治体によって異なる場合があります。最新情報は各自治体の窓口にてご確認ください。
障がいHACK編集部
障がいHACK編集部 編集長 TOMI
障がい者グループホームで働きながら、福祉制度・就労支援・暮らしの情報を発信しています。

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