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精神科の主治医が合わない…転院・セカンドオピニオン【2026年】

公開:2026年3月15日 更新:2026年3月15日 著者:障がいHACK編集部
専門家確認前

「先生が合わなさすぎて…」「話を聞いてくれない」「薬を出すだけ」

精神科の主治医との関係に悩んでいる方は多いです。当事者コミュニティでも、通院・主治医に関する相談は上位に入る頻出テーマです。

でも「転院していいのかわからない」「紹介状がもらえなそう」「次の病院が見つかるか不安」という理由で、合わない主治医のもとに通い続けている方も少なくありません。

この記事では、「合わない」と感じるサイン、転院の手順、紹介状の依頼方法を整理します。


「合わない」と感じるサイン

以下に当てはまるものが複数あれば、転院を検討する価値があります。

診察に関して:

  • 話を最後まで聞いてもらえない
  • 診察が毎回3分以内で終わる
  • 症状を伝えても「様子を見ましょう」の繰り返し
  • 質問しにくい雰囲気がある
  • 治療の方針や見通しを説明してくれない

薬に関して:

  • 薬の効果や副作用の説明がない
  • 副作用を訴えても薬を変えてくれない
  • 薬がどんどん増えるばかり
  • 減薬の相談に応じてくれない

態度に関して:

  • 威圧的・高圧的な態度
  • 症状を軽視される(「気のせいでは?」「もっと頑張れ」)
  • プライベートな質問が多い
  • 毎回違うことを言う

注意: 「厳しいことを言われた=合わない」とは限りません。治療上必要な指摘と、単に相性が悪いことは区別が必要です。ただし、診察後に毎回落ち込む・行きたくないと強く感じるのであれば、それ自体が治療に悪影響を及ぼしています。


転院の前にできること

方法1:主治医に直接伝えてみる

「薬の副作用が気になるので相談したい」「治療の見通しを教えてほしい」など、具体的なリクエストを伝えてみる。案外、伝えたら対応が変わることもあります。

直接言いにくい場合は、メモに書いて渡す方法もあります。

方法2:別のスタッフに相談する

精神科にはソーシャルワーカーやカウンセラーがいることがあります。主治医に直接言いにくいことを、別のスタッフ経由で伝えてもらえる場合があります。

現場で気になるのは、自立支援医療(精神通院医療)の制度を知らない・使っていない利用者さんが一定数いることです。自立支援医療を使えば医療費が3割→1割になるのに、主治医や病院から案内されていないケースがあります。もし今3割負担で通院しているなら、転院の相談と一緒に自立支援医療の申請も検討してみてください。

方法3:セカンドオピニオンを受ける

転院ではなく、**別の医師に「意見を聞く」**という方法。今の主治医のもとに通い続けながら、別の視点からのアドバイスをもらえます。


転院の手順(5ステップ)

ステップ1:次の病院を探す

探し方:

  • 知人や支援者からの紹介
  • 自治体の精神保健福祉センターに相談
  • ネットの口コミ(参考程度に)
  • 相談支援事業所のスタッフに聞く

チェックポイント:

  • 自宅から無理なく通える距離か
  • 予約が取れるか(人気の病院は数ヶ月待ちの場合あり)
  • 自立支援医療の指定医療機関か
  • 自分の障害に詳しい医師がいるか

ステップ2:紹介状(診療情報提供書)を依頼する

今の主治医に「転院を考えているので紹介状を書いてほしい」と伝えます。

紹介状に書かれる内容:

  • これまでの治療経過
  • 処方している薬の内容
  • 診断名
  • 検査結果

費用: 保険適用で250円(3割負担の場合750円程度)。自立支援医療を利用していれば1割負担。

「紹介状をもらいにくい」場合: 法的に、紹介状の作成を拒否することはできません。どうしても言いにくい場合は、「引っ越し」「通院が遠い」などの理由を伝えると角が立ちにくいです。

ステップ3:新しい病院を予約する

「転院で受診したい。紹介状があります」と伝えて予約。初診扱いになるため、通常より長い診察時間が確保される場合が多いです。

ステップ4:自立支援医療の変更手続き

自立支援医療を利用している場合、指定医療機関の変更届を市区町村の窓口に提出する必要があります。届け出は転院後でもOKですが、届け出前の新しい病院での受診は3割負担になる場合があるので注意。

ステップ5:新しい病院で初診を受ける

紹介状を持参して初診。これまでの経緯と、今困っていること、新しい医師に期待することを率直に伝えましょう。


紹介状なしでも転院できる?

できます。 ただし以下のデメリットがあります。

  • 初診料が高くなる(選定療養費として3,000〜5,000円程度の追加負担)
  • 治療経過がゼロから始まるため、検査のやり直し等が発生する可能性
  • 薬の引き継ぎがスムーズにいかない場合がある

可能であれば紹介状はもらった方がいいですが、「紹介状がもらえないから転院できない」と思い込む必要はありません。


セカンドオピニオンの活用法

セカンドオピニオンとは

今の主治医の診断や治療方針について、別の医師の意見を聞くこと。転院ではなく「意見を聞く」のが目的です。

こんなときに使える

  • 診断名に疑問がある
  • 薬の処方に不安がある
  • 治療方針が自分に合っているか確認したい
  • 主治医の説明だけでは納得できない

手順

  1. 今の主治医に「セカンドオピニオンを受けたい」と伝える
  2. 診療情報提供書(紹介状)をもらう
  3. セカンドオピニオン外来がある病院を予約
  4. 意見を聞いた上で、今の病院に戻るか転院するかを判断

費用

セカンドオピニオン外来は**保険適用外(自費)**の場合が多く、5,000〜30,000円程度かかります。通常の「転院のための初診」とは異なるので注意。


よくある質問

Q. 転院したら治療が振り出しに戻る?

紹介状があれば、治療経過は引き継がれます。ただし、新しい医師は自分の目で改めて状態を確認するため、最初の数回は「様子を見る」期間になることがあります。

Q. 転院を主治医に伝えるのが怖い

「引っ越しのため」「通いやすい場所に変えたい」など、角の立たない理由を伝えるのも一つの方法です。また、受付で「紹介状を書いてほしい」と伝えるだけでも対応してもらえます。

Q. 自立支援医療の変更手続きはすぐできる?

市区町村の窓口で変更届を出すだけで、即日〜数日で完了します。届け出前に新しい病院を受診した場合、3割負担の差額は後から返還請求できる自治体もあります。

Q. 転院先も合わなかったらどうする?

また転院すればいいだけです。「自分に合う医師を探す」ことは治療の一部であり、何度転院しても問題ありません。

Q. 入院中でも転院できる?

可能ですが、退院後に転院する方がスムーズです。入院中の転院は病院同士の調整が必要になります。


まとめ

項目ポイント
合わないサイン話を聞いてもらえない・薬の説明がない・診察後に毎回落ち込む
転院前にできること主治医にリクエストを伝える・別スタッフに相談・セカンドオピニオン
転院の手順次の病院を探す→紹介状をもらう→予約→自立支援の変更→初診
紹介状保険適用で250円程度。なくても転院は可能
セカンドオピニオン自費で5,000〜30,000円。転院せず意見だけ聞きたい場合に

「主治医が合わない」と感じたまま通い続けることは、治療にとってマイナスです。 転院は逃げではなく、自分に合った治療を見つけるための前向きな行動です。


参照元:

ご注意:この記事の情報は 2026年3月15日 時点のものです。制度の内容は自治体によって異なる場合があります。最新情報は各自治体の窓口にてご確認ください。
障がいHACK編集部
障がいHACK編集部 編集長 TOMI
障がい者グループホームで働きながら、福祉制度・就労支援・暮らしの情報を発信しています。

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