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B型の工賃を上げるには?利用者・事業所ができる工夫

公開:2026年4月30日 更新:2026年4月30日 著者:障がいHACK編集部
専門家確認前

B型の工賃は、利用者の努力だけで決まるものではありません。事業所の販路、作業単価、生産効率、支援体制によって大きく変わります。

とはいえ、利用者側にも、事業所側にも、工賃を上げるためにできることはあります。


利用者ができること

得意な作業を支援員に伝える

軽作業、PC作業、清掃、接客、制作など、得意・不得意は人によって違います。得意な作業に入れると、作業量や品質が安定し、工賃アップにつながりやすくなります。

通所ペースを少しずつ安定させる

工賃は利用時間や作業量に連動することが多いため、無理のない範囲で通所ペースを安定させることが重要です。

いきなり週5日に増やす必要はありません。週2日を安定させてから週3日にする、午前だけから午後も少し試す、という段階的な増やし方で十分です。

工賃アップの条件を聞く

「どうしたら工賃が上がりますか」と聞くのは悪いことではありません。

事業所によっては、作業の種類、検品の正確さ、出席率、役割分担などで工賃が変わります。条件がわかれば、目標を立てやすくなります。


事業所が見直すこと

作業単価の低い仕事に偏っていないか

内職系の単純作業だけでは、工賃を大きく上げにくいことがあります。企業からの継続受託、地域店舗との連携、自主製品の販路づくりなど、収益源を増やす視点が必要です。

利用者の得意不得意を作業配置に反映できているか

同じ作業でも、向いている人が担当すれば品質とスピードが上がります。工賃向上は「もっと頑張らせる」ではなく、配置と工程を見直すことでも実現できます。

工賃規程がわかりやすいか

工賃アップの条件が不透明だと、利用者の納得感が下がります。計算方法、支払日、加算条件、欠席時の扱いは、誰が読んでもわかる形にしておきたいところです。


工賃向上計画で見るべきポイント

B型事業所は、工賃向上計画を作成し、目標工賃や具体的な方策を整理します。

計画を見るときは、次の点が重要です。

  • 目標工賃が現実的か
  • 販路拡大の具体策があるか
  • 作業効率を上げる工程改善があるか
  • 利用者のスキルアップ支援があるか
  • 振り返りと見直しの時期が決まっているか

目標だけ高くても、実行する手段がなければ工賃は上がりません。


まとめ

立場できること
利用者得意作業を伝える、通所ペースを整える、工賃アップ条件を聞く
事業所高単価案件の開拓、作業配置の見直し、工賃規程の明確化
共通無理なく続けられる範囲で改善する

工賃の平均額と計算方法は「就労継続支援B型の平均工賃はいくら?」で解説しています。工賃が高い事業所の探し方は「工賃が高いB型事業所の見分け方」も参考にしてください。


参照元:

ご注意:この記事の情報は 2026年4月30日 時点のものです。制度の内容は自治体によって異なる場合があります。最新情報は各自治体の窓口にてご確認ください。
障がいHACK編集部
障がいHACK編集部 編集長 TOMI
障がい者グループホームで働きながら、福祉制度・就労支援・暮らしの情報を発信しています。

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