就労継続支援B型の時給はいくら?月額工賃との違いと計算方法
「B型の工賃は時給にするといくら?」と聞かれることがあります。
結論から言うと、B型の工賃は事業所ごとに計算方法が違うため、全国一律の時給はありません。ただし、厚生労働省の令和6年度実績では、就労継続支援B型の平均工賃は月額24,141円です。
この記事では、月額工賃を時給換算するときの考え方と、事業所見学で確認したいポイントを整理します。
B型の工賃は「給料」ではない
就労継続支援B型は、原則として雇用契約を結ばない福祉サービスです。一般企業のように最低賃金が適用される「給与」ではなく、生産活動の対価として「工賃」が支払われます。
そのため、求人票のように「時給1,200円」と比較するものではありません。見るべきなのは、次の3つです。
| 見るポイント | 確認する内容 |
|---|---|
| 月額 | 1か月に平均でいくら受け取れるか |
| 時給換算 | 自分の利用時間で割るとどれくらいか |
| 支払いルール | 時給制・日給制・出来高制のどれか |
平均工賃を時給換算する方法
計算式はシンプルです。
時給換算 = 月額工賃 ÷ 1か月の利用時間
令和6年度の全国平均24,141円を使うと、目安は次のようになります。
| 利用ペース | 月の利用時間 | 時給換算 |
|---|---|---|
| 週5日・1日4時間 | 約80時間 | 約302円 |
| 週5日・1日5時間 | 約100時間 | 約241円 |
| 週3日・1日4時間 | 約48時間 | 約503円 |
同じ月額でも、通所日数や利用時間によって時給換算は変わります。短時間利用の人が多い事業所では、月額は低く見えても、時間あたりではそこまで低くない場合もあります。
時給制・日給制・出来高制の違い
時給制
利用時間に応じて工賃が増える方式です。通所時間が長いほど工賃が増えやすく、利用者にとってわかりやすいのがメリットです。
日給制
1日通所するごとに一定額が支払われる方式です。短時間の日と長時間の日で差が出にくいため、体調に波がある人には合うことがあります。
出来高制
作業量や成果に応じて工賃が変わる方式です。作業が得意な人は工賃が上がりやすい一方、体調が不安定な人には負担になることもあります。
見学で聞くべき質問
B型を工賃で比較するなら、平均額だけで決めない方が安全です。見学時には次のように聞いてみてください。
- 平均工賃は月額いくらですか
- 時給制・日給制・出来高制のどれですか
- 交通費や昼食補助はありますか
- 休んだ場合の工賃はどうなりますか
- 工賃が上がる条件はありますか
月額が高くても作業負荷が強すぎると続きません。逆に、工賃が低めでも体調に合わせて通いやすい事業所の方が合う人もいます。
まとめ
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 全国平均 | 令和6年度のB型平均工賃は月額24,141円 |
| 時給換算 | 月額工賃 ÷ 月の利用時間で計算 |
| 注意点 | B型は雇用契約ではなく、最低賃金とは別の仕組み |
| 見学 | 平均額だけでなく、支払いルールと続けやすさを確認 |
全体像は「就労継続支援B型の平均工賃はいくら?」で詳しく解説しています。生活費との関係は「B型の工賃だけで生活できない?」も参考にしてください。
参照元:
- 厚生労働省「平均工賃(賃金)月額の実績について」
- 厚生労働省「令和6年度工賃(賃金)の実績について」
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